Charlotte Weekly 1996.09.01. 号 通巻 第5号

米国のお巡りさん

今週は、米国の市民生活とお巡りさんをご報告します。 私はまだ、お巡りさんには道を尋ねるという程度しかお世話になっていません ので、報告の内容があまり深くない点、ご了解ください。 米国にももちろん、お巡りさんがいます。しかし、日本の様に駐在所や、 交番はありません。そこで、常にパトロ−ルカ−で、街の中を走っていて、 事件が発生すると駆けつけます。ハイウェイでもパトロールをします。犯罪に 関する仕事もあるでしょうが、普通ではそんな犯罪現場には出くわしませんか ら、日常生活でのお巡りさんの仕事について、まとめてみます。

彼らの身分は地方公務員です。たいていのお巡りさんは気さくで親切です。 仕事は男女の区別がなく、女性のお巡りさんも、銃を携行して一人でパトロ− ルカーに乗って仕事をします。パトロ−ルカ−は、屋根に青と白のフラッシン グライトがついています。緊急時には、それを点滅させて走ります。 パトロールの頻度としては、だいたい町中では、車で10分も走れば、パトロ −ル中のパトロ−ルカ−に出会うくらいです。ですから、人数は決して少なく ありません。そして、お巡りさんは、危険な仕事の割りに、給料が安いとのこ とで、労働条件は良くないというランクになっています。 そのせいか、お昼の食事は、パトカ−が沢山止まっているところが、安くてう まいとの評判もあります。(ハンバーガーショップでよく見かけますが)

それでは、私のすんでいる近くでの、彼らの日常的な仕事を記してみます。 車を運転していると、お巡りさんの仕事の中で特に気が付くのが、交通整理で す。これには、通常の対応と事故の際の処置と二つの面があります。ごく日常 的なものは、スク−ルゾ−ンでの朝夕の安全と交通整理です。何しろこちらの 学校は、スク−ルバスか、車での送り迎えが通学手段ですから、お巡りさんは、 毎朝、学校の駐車場に出入りする、送迎の車の交通整理をします。登校時間中 に数百台の車をさばくのですから、見ていてもとても忙しそうです。その努力 のお陰で、道路はあまりひどい渋滞にはなりません。 その外にも、日曜日の教会の礼拝のあとの、駐車場から出てくる車の交通整理 や、大型店が、開店したときの交通混雑の時にも、お巡りさんが交通整理をし てくれます。これには、お店がどんな連絡をしているのか知りませんが、日本 のようにガードマンを雇うのではなく、お巡りさんがやっているところが、 米国らしいところかも知れません。

では、事故の時はというと、これも交通整理が第一です。後続車が突っ込まな いように、青と白のフラッシングランプを点滅させたパトカーを道路の端に 駐車させて、事故処理をします。その時でも、交通量の確保には随分と気を 使っているようです。

スピード違反の取り締まりは、必ず車で追いかけてきます。後ろから追いつか れて、車を停められて、そして反則切符を切られて、というのが通常です。 この時も、銃を携帯している運転者を警戒して、常に運転者はハンドルに手を 置いていないと、お巡りさんの銃を抜かせることになるそうです。幸い、私に はまだ停められた経験はありませんが、これを知らなくて、銃を抜かせた人を 私は知っています。それから、時々はレーダーでねずみ取りをすることもあり ます。この時は、パトカーをハイウェイの、中央緩衝帯(芝生)に乗り入れて、 車の中からレーダーでスピードチェックをするそうです。そのあとは、追いか けて停められてという、パターンです。先祖は馬で駆け回っていた民族ですか ら、走って追いかけてというのは、似合っているのかもしれません。

ここで、お巡りさんがしてくれた面白い体験をひとつ。私の良く行くパソコン ショップで、時々制服のお巡りさんを見かけます。多分、パトロールの担当場 所なのでしょう。ある時、私が買い物をしてレジで支払いをしようとすると、 何とそのお巡りさんがレジを打ってくれたことがありました。何でもありの ルールを知っているつもりの私も、ちょっとびっくりしました。

日本のお巡りさんも最近は、とても親切になっているように思いますが、米国 のお巡りさんは、いつも市民(納税者)へのサービスを前面に出しているとこ ろが特色でしょうか。そんな意味で、お巡りさんはサービス業という印象を 強く受けるとともに、やはり銃の存在の危険性を非常に身近に感じます。

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