Charlotte Weekly 1996.09.29.号 通巻 第9号

現金、クレジットカ−ドそしてパ−ソナルチェック

今週は、米国での支払いの仕方をご報告します。

支払いのしかたについて、特に日本と違う点を中心に、ご紹介します。

現金払い これは、レストランで昼食をたべたり、小額の買い物に使います。普通の人は、 安全上の理由で、100ドル以上の現金は持ち歩きませんので、金額が大きく なると、別の支払い方法になります。私も、現金は通常数十ドルしか持ってい ませんが、いろいろな、支払い方法を併用しているので、買い物や支払いには 困りません。。それから、米国の紙幣は100、50ドル札もありますが、 一般的には20ドル以下の紙幣が使われます。100ドル札で買い物が出来な かったという話は、時々耳にします。偽造紙幣があるので、受取を拒否される ためだそうです。

クレジットカ−ド払い

クレジットカ−ドを手に入れるのは、米国ではかなり難しいです。邦銀系です と、比較的簡単に作れますが、米国の銀行では、審査が厳しく、財政的にも 健全な我が家でも?現在米国での支払い実績が十分ではないという理由で、 まだカ−ドが発行してもらえません。

クレジットカ−ドの支払い方法は日本との大きな違いがあります。 日本では、銀行口座から自動的に引き落とされるのが普通ですが、こちらでは、 クレジットカ−ド会社から、毎月請求書が来ます。それに対して、あとでお話 する、パ−ソナルチェックというので、支払いをします。こちらに来てすぐは、 どうしてこんなにめんどくさいのだろうかと思いましたが、ある時、このメリ ットに気が付きました。それは、クレジットカードの支払いをチェックしてい たところ、同じ日付けで2つのホテルから請求書が来たことがありました。 これには、一寸びっくりして、ひとまず、泊っていない方のホテルの宿泊費を 支払停止にして、クレジットカ−ド会社に真相究明を依頼しました。原因は、 確かに予約を一度してから片方をキャンセルしたのですが、それが、クレジッ トカ−ド会社のミスで、請求されたためでした。これなど、銀行引き落としで したら、ノ−チェックで、支払われたかも知れません。

パ−ソナルチェック これは、小切手です。米国では銀行に当座預金の口座を設けると分厚い小切手 帳をくれます。ここには、使用する人の名前や住所を印刷してあります。米国 での支払いは、大部分はこれを使うことで、行われます。スーパーや通信販売 の支払いも、これでOKです。

この使い方を、ご紹介します

普通の米国人は、お店で買い物をすると、レジのところでこのチェックブック を取り出し、支払先と金額を記入して、お店の人に渡します。そうすると、 お店の人は本人の身元を身分証明書で確認します。通常は運転免許証の提示を します。レジの人は、そのチェックの表に、免許証番号などのメモを残します。 それで支払いは完了です。この作業は結構時間がかかります。しかも、同時に 多くの人は支出記録もつけますから、早くて30秒位で、遅いと2分くらいに なることもあります。しかしこれに対しては、米国人は大変寛容で、レジが 混んでいても誰も文句を言いません。個人に対しての支払いもこれで、OK です。私も家庭教師には、このチェックで支払っています。しかし私の経験 では、レストランではあまり通用しないようです。

それから後の、このチェックの扱われかたです。まず、受け取ったほうは、 これを、銀行に持ってゆきます。そこで、「自分の口座」に振り込みます。 直接現金に換えることもできますが、身分証明書の提示を求められます。 それで、受け取りはお終いです。支払った側には、その支払い処理の済んだ チェックが、毎月まとめて郵便で送られてきます。これは、支払った証拠と なり、米国民は領収書と同じ扱いをしているようです。ですから、支出記録と 合わせて、管理が容易になるので、幅広く使われているようです。

友人の米国人に、どうしてこんな面倒な事をするのかと聞いたところ、自分の 支払いの管理が、すぐにできるところがいい。クレジットカ−ドも銀行も、 間違えることが多いからと言っていました。何でも自分で確認する姿勢を、 ここでも見せられました。そういえば、家計管理のソフトもたくさん出て います。これは、税金対策だけでなく、日常の家計管理に使っていることの 現れだったと、納得しました。


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